製材体験ツアー in 吉野

 H17年7/29〜7/30の二日間、一本の丸太がどのように製品にされていくかを体験してみる『製材体験ツアー in 吉野』を、吉野青壮年経営者協議会主催により開催しました。
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 林業発祥の地である吉野の山々には樹齢100年を越える大径木が豊富にあり、私達製材業者は、これらの良質材を粗末にせず、有効利用することを考えています。 そのため、今回、出来る限り多くの人に製材作業を体験していただき、間近に木材に触れ、木の良さや特質を知っていただく目的で、このツアーを企画する事になりました。
 ホストとして吉野中央木材(株)でも体験ツアー参加者お二人をご案内させていただきました。 
 ゲストはインテリアプランナーの上田先生と、建康住宅研究所の猪谷所長です。
 
 二日間に及ぶ体験学習のクライマックスとも言える、製材機器の体験実習がこれから行われようとしています。
 杉の帯鋸台車担当者から説明を受けている猪谷氏。
 デモ演習といえども、一歩間違えると大変危険な作業ですので、気を引き締め緊張感があります。
 上田先生も、実際に台車操作卓に乗り込んで、丸太の“木取り”方法を実践によってご理解していただけました。



※ちなみに写真にチラチラ写りこんでいる白い玉は、作業現場に飛び散っている木の挽き粉です(^^;)念のため。
 実際に丸太を割っているノコギリに近づいてみました。 激しい音を上げ、かなりの大迫力です。 
 ノコギリを通す位置・角度により、どういった部材が生まれてくるかが変わってきます。
 見事一本の杉丸太から、芯持ちの美しい角材が採れて、ホッと一息の瞬間です。
 続いて台車により割った丸太の“背割り材”を板にするため、テーブル帯ノコ盤操作を実践してみました。
 このテーブル帯ノコ盤での“木取り”も、主に建具材等の細かい材を採取していく上で重要です。
 最後はモルダー加工によるフローリング材製作を見学されました。 一本の丸太が部材に細分され、その一つの最終工程です。 植物として山に生えている木が、身近な建材として仕上がっていく過程を体感して、感慨深げなお二人です。
●製材体験ツアーゲスト紹介

(右)
ユー建築デザイン事務所代表
上田勝啓先生
一級建築士 インテリアプランナー
TEL 0729-91-6687
[email protected]
大阪府八尾市明美町2-3-24
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(左)
有限会社建康住宅研究所
代表取締役
猪谷善久所長
一級建築士事務所
シックハウスアドバイザー

TEL 072-254-4483
[email protected]
大阪府堺市長曽根町130-42 さかい新事業創造センター301号室 
HP→ S−CUBE
 ツアーのその他内容では、木造建築設計の雄、Ms建築設計事務所三澤康彦先生の講義『木材利用の実践』や、宿泊所での夕食交流会など、とても有意義な内容で盛況に幕を閉じました。 これを木(機)に、日本の木をもっと好きになってもらえればと願います。 ご参加いただいた方々へ、心よりお礼申し上げます。  ありがとうございました。

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