施工例 22

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吉野杉テーブル


 吉野杉で、長さ4m×幅900oほどのリビングテーブルにしたいとの施主様のご依頼を受け、幅を広く、なおかつ無垢材を大切にしつつコストを抑えるため、“二枚ハギ”加工を施した物をご提供させていただくことになりました。 そこでまずは慎重に4m×幅600o以上ある吉野杉の耳付き盤を二枚選び出し、製材します。

 木盤を二枚継ぎ合わせて幅広くする加工が“二枚ハギ”です。 美しく出来るだけ一枚ものの雰囲気を出すために、色合い・目合いができるだけ似通った材で、さらに真ん中に白太部分を挟まないよう耳断ち製材します。 それを長期間使用による、割れや反りが起こらないよう、裏側数箇所にボルト締めしてハギ加工します。 おかげで自然な雰囲気のまま、かなり大きな杉盤ができました。 右写真は二枚ハギが完成した直後の物ですが、全然繋ぎ目が目立ちません。
 
 と、いう事で現場に搬入となりました。 材はもちろんよく乾いているので、比較的軽いのですが、それでもさすがにこの大きさでは3〜4人で運ばなくてはなりません。 工務店さんと家具屋さんの手をお借りして、なんとか無事搬入できました。
 
 現場でさっそく家具屋さんが脚を仮組みして据え置き具合を確かめました。 半分お座敷になり、半分キッチンテーブルとなるデザインです。 この大きさに意味が生まれるアイデアだと感心させられました。 
 今回の物件は、日本各地の無垢材をふんだんに用い、まさしく“木の家”になっていますが、最新の技術やデザインも同時に使われています。 現在の住宅に、無垢材がうまく融けこんでいるモデルケースになるのではないでしょうか。

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